2008年10月12日

Bウェーブ雑感

Bウェーブ雑感

bwave.jpg

前回、「Bウェーブ」を紹介しましたが、私の「名刺の裏にお客様のイメージしたクィーンを書く。」やり方も「Bウェーブ」の良さを減じた感があります。

しかし「自己紹介マジック」の一つなので、これはこれでいい方法かなと信じてやっています。

また「Bウェーブ」が「メンタル・パケット・トリック」であることだけは意識しています。

しかし、この「Bウェーブ」を「メンタル・パケット・トリック」と全く考えずに演じる人がいるのも事実です。

なんと「Bウェーブ」に「エルムズレイ・カウント」を使う人がいると聞き、びっくりしたことがあります。

なんでも「演技前にカードの状況を明確にするため」との事ですが、「カウント」という技法を使用した時点で、このマジックは「メンタル・パケット・トリック」の「Bウェーブ」でなくなります。

単なる「"当てもの"のパケット・トリック」です。

また「デックから4枚のクィーンを取り出し、その4枚の内の一枚をひっくり返し、それを予言とします。」と演じてる人も見たことがありますが、この人は何を求めているのでしょう?

こんなことをすれば手間がかかるうえに、ややこしくなり、マジシャンの記憶の負担も、またお客様の「見る事」の負担まで増えるだけで、決してプラスにはならないと思います。

「不自然さをなくすため」という理論らしいですが、全く自然になっていません。

デックから予言を取り出すのであれば一枚だけテーブルに置けばいいだけです。

「セリフでその不自然さをなくす。」と言うのであれば、いきなり4枚のクィーンを取り出す「Bウェーブ」の不自然さをセリフでなくせばいいだけの話で、はっきりいって理論が破綻しています。

このあたりの勘違いで「Bウェーブ」の改案が作られるのでしょうが、このマジックはこれが最高で手を入れるところが何一つありません。

ですのでジョン・バノンやジョン・ラッチェルバウマー、ドゥミニク・ドゥヴィヴィエ、ダン・ハーランなどの改案が足元にも及ばないといわれるのだと思います。

もっとも、「メンタル・パケット・トリック」とせずに「"当てもの"のパケット・トリック」とするのは自由ですが、その場合は「Bウェーブの改案」とは言わないでほしいな、と思います。

これ以降も、「Bウェーブ」の改案や、また、このプロットの作品は、色々出てくるでしょうが、この「Bウェーブ」のインパクト、シンプルさを超える作品は出てこないと思います。
posted by 葵栄治 at 01:05| 兵庫 ☁| マジック雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする