2008年12月02日

ダブルリフト雑感

今回は、ダブルリフト(以下DL)について書きたいと思います。

DLは比較的最近の技法らしく、初めて解説されたのは「カード・マニュピレーションNo.2/ジーン・ヒューガード(1933)」ということらしいです。

それ以前、16世紀から1920年の間、数冊の本の中にも似たような技法は存在したそうですが、どのように行うかの記述はなく、DLの名前も存在しなかったようです。

どちらにしろDLが広まったのは1920年代から1930年代のようです。

DLはよく「未完成の技法」と言われています。

それは、恐らく、あの「カードのめくり方」が最大の原因だと思います。
(もちろん、他の要因も存在しますが、ここではあまり詳しく書けません。
ですので、これを中心に書きたいと思います。)

そこでなるべく自然に見せようと色々なカードのめくり方が存在します。

TVなどを見ているとふじいあきら師のDLが私は一番好きですし、自然に見えると思います。
ふじいさんは通常時とDL時のめくり方が同じです。
一番のお手本です。

また、「D・D・DL/ディレック・ディングル」を使用される方がいますが、通常時、まずこのようなカードのめくり方はしません。
逆に言えば通常時のめくり方を「D・D・DL」に合わせるという方もいます。

まあしかし、この事は一般のお客様はあまり気にされていないように感じます。

ところで「D・D・DL」は昔、流行った時期があるそうです。
私は「D・D・DL」はほとんど使用しません。
(極、たま〜に使用します。)

後、懐かしい「縦方向」にめくる方法もあります。
昔のDLの主流だそうです。
確かに1990年代のビデオを見るとTVでもよく使用されているのが確認できます。
が、最近はあまり見ません。

問題外は「硬すぎるDL」です。
TVに出ているプロマジシャンでも「硬すぎるDL」を使用している方がいます。
これは「トーン・アンド・レストアード・カード/デビッド・ウイリアムソン」をあるマジシャンが演じていたのですが、「この人がこのマジックを・・・」と思い見ていたのですが、練習不足かDLがこれ以上ないくらい硬かったのです。
しかし、もう一度、TVで演じておられる時も硬かったのでひょっとしたらあまりカードマジックが得意でないのに、TV局の要請でしょうがなく演じておられたのかもしれません。
とにかくDLは軽く行うのが「絶対原則」だと思います。

私はふじいさんのDLが一番好きです。
(個人的な意見です。)

DLは確かに不自然な技法ですが、重要な技法であることも確かです。

「DLを見ればその人のカードマジックのレベルが分かる。」とも言われることからも、その重要さが分かると思います。

「ラリー・ジェニングスのカードマジック入門」の「ダブルリフト」の項目に「よくないダブルリフト」の解説があります。

また、「ラリー・ジェニングスから読者へのメッセージ」に「皆さんは誰でも正しい見本を持っています。それは、あなた自身です。」ともあります。

ですので、なるべく自分の自然な形に合わせる、というのが重要なんだと思います。

※逆に「普段の動きを技法の形に合わせて」という考えもありますが、これは賛否両論あるようです。
私も「ダブルカード・プレースメント」が不安定なので「ダブルカード・プットダウン」を使用し、それに合わせてしまうこともありますので、なんとも言えませんが・・・
ちなみに松田先生の「ダブルカード・プレースメント」は「あそびの冒険 第4巻 ミラクル・トランプ・マジック」に「私のダブルカード・プレースメント」として記載されています。
解説を読むと不可能に見えますが、松田先生は何の苦もなく演じておられました。
posted by 葵栄治 at 00:00| 兵庫 ☔| マジック雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする