2008年10月17日

ナンバー・フォース

ナンバー・フォース

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考案者 ?
書籍名 超能力マジックの世界
著者 松田道弘
分類 パーラー(クロースアップ可)・数学・カレンダー・予言

現象
マジシャンは封筒をお客様の見える位置に置いておきます。
お客様に1〜9の間の好きな数字を三つ選んでいただきます。
(例えば1と3と7)
この三つの中からさらに好きな順番に並べていただきます。
(例えば731)
マジシャンはそれを紙に書きます。
お客様に
「好きな順番に並べて『731』になりました。
7が一番で二番が3、三番が1ですね。
それでは三番から逆に読んでいただけますか?」
と言い、お客様に「137」と読んでいただきます。
マジシャンは「731」の下に「137」と書きます。
「複雑にしましょう。」と言い、二つの数字を引き算します。
「594」が出ました。
お客様にこの数字を逆から「495」と読んでいただきます。
マジシャンは「594」の下に「495」と書きます。
「さらに複雑にします。」と言い、今度は二つの数字を足し算します。
「1089」という数字が出ました。
お客様に紙を渡し、「1089」と大きく書いていただきます。
「最初、全く好きな数字をおっしゃっていただきました。
さらに複雑にして、一番複雑にした数字がこの『1089』です。
先程、封筒を出しておきました。
この中には『予言』が入っています。」
そう言いながら、マジシャンは封筒から紙を取り出します。
その紙には「1089」と書いてあります。

感想
これは数理マジックです。
「セルフワーキング・フォース」の一種になります。

考案者は分かりませんでした。

マーチン・ガードナー師の「マセマティックス・マジック・アンド・ミステリー」には「不思議な9」として載っていました。
ここには「ドルとセントの組み合わせ」で1922年に改案を発表したT・オコナー・スローのクレジットはありましたが、原案者は不明です。

ご存じの方がいたらお教え下さい。

今回、私がこのマジックに使用しているセリフをほぼそのまま載せました。
このマジックは一般の方でも知っている可能性がありますが、それでも覚えておけばいざという時重宝します。

このマジックの欠点は「選んだ三つの数字をなぜ逆にして計算するのか?」という部分です。

私は上記のセリフのように
まず「好きな三ケタの数字を選んで下さい。
ただし同じ数字は使わないで下さい。」
とは言わずに、

「1〜9の間の好きな数字を三つ選んで下さい。」
と言います。

これで少しは法則的束縛感を排除できたと思います。

さらに、好きな数字に順位を付けていただき、お客様に「逆から読んで下さい。」
と言い、お客様が読むタイミングに合わせて紙に数字を書きます。

これでお客様に「自分が読んでいる数字が書かれている。」
というイメージを植え付ける事が出来るのでは・・・と、思っています。

さらに最後にお客様に紙を渡し、「1089」と大きく書いていただくことにより、その数のみを強調します。
もちろん、計算の紙は隠してしまいます。

さらに「最初、全く好きな数字をおっしゃっていただきました。
さらに複雑にして、一番複雑にした数字がこの『1089』です。」
とセリフに「計算」という言葉を極力使用しないようにします。
もちろん「引く」「足す」はセリフに入ることもありますが、それでも極力「計算」という言葉が入らないように気を付けることで、少しでも「数理」の感じを排除できたら、と思っています。

このマジックは、予言を大きくすればパーラーでも実演可能です。

予言は封筒に入れた方が演じやすいですが、三桁にこだわれば無くても出来ます。

三桁にこだわれば急なリクエスト演技の場合にも対応できなくはないので、覚えておけば本当に重宝します。

ただし、同じお客様にはよほどの事がない限り二度と出来ません。
これが最大の欠点でしょうか。

それでも初見ならば通用しますので、ぜひ演じてみて下さい。

※「数学マジック事典(上野富美夫編/1995)」にも「1089の予言」として少々複雑に載っていました。
このトリックは有名なので探せば結構載ってると思います。
数学の得意な方なら文章だけで理解可能と思います。
しかし、いろいろな解説を見ましたがやはり松田道弘先生の「超能力マジックの世界」が一番完璧な解説でした。
posted by 葵栄治 at 01:25| 兵庫 🌁| ステージ・パーラー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする